平成15年度 |
アジア・パシフィックおよび欧米との連携
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アジア・パシフィック地域のフォーラムの結成など
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平成15年度活動計画として「アジア・パシフィック地域との連携を強化するためのフォーラムの結成を目指し、昨年度に引き続き、合同国際シンポジウムの開催、研究開発リーダー養成のための研修プログラムの提供、国際共同実験等について連携の可能性を検討する。」を掲げ、以下の活動を行った。
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中国との連携
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平成14年度、フォーラム結成に向け中国のフォトニックネットワークの現状、研究開発の計画、市場動向等について調査する目的で、調査団を派遣し大きな成果を得た。そこで、平成15年度は東京において「日中国際シンポジウム」を開催することとなり、この機会をとらえ、今後の進め方を協議する予定で準備していたが、不幸にも中国国内の新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の蔓延等の諸情勢により延期することとなったが、その後の調整により平成16年6月10日に「フォトニックネットワーク日中国際シンポジウム」を開催することが決定し、本シンポジウムの講師として中国情報通信関係要人を招聘することとなっている。
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欧米のフォトニックネットワーク関連機関との情報交換
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平成15年度の活動として、「平成14年度に引き続き欧米の関連機関との連携を深める。具体的には、EUの光バースト/パケットスイッチングに関連するプロジェクトであるSTOLAS(光バースト)およびDAVID(光パケット)並びに米国、オーストラリア、韓国の関連グループと連携し、光バースト/パケットスイッチング国際ワークショップの開催を計画する。また、欧州の技術動向調査のため、EUの関連プロジェクト等への調査団の派遣についても検討する。」を挙げ、特に平成16年度にパシフィコ横浜で開催することになった
’OECC/COIN 2004において、Workshop on Optical Packet Switching and Optical Burst
Switching’(OPS&OBS Workshop)の事務局を担当し、準備を進めてきている。
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フォトニックネットワーク フェーズUの研究開発課題の検討
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平成15年8月29日、技術調査部会に「フォトニックフェーズU分科会」を設置し、次の主旨の基に報告書の作成を行った。
分科会の主旨:通信・放送機構(現情報通信研究機構)の委託研究のうち、フォトニックネットワーク関係プロジェクトが平成17年度に終了するので、超高速フォトニックネットワーク開発推進協議会では、次世代フォトニックネットワークに関する革新的な研究課題への更なる挑戦を主導して行くため、H15年度に新たに「フォトニックネットワーク:フェーズU分科会(仮称)」を設置し、革新的な研究課題の探索やその具体化方策などをとりまとめる。
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フォトニックネットワークフェーズU分科会の設置と活動
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総務省および通信・放送機構(現情報通信研究機構)のフォトニック関連のプロジェクトは全て平成17年度で終了する。この後継プロジェクトとして「フェーズU」を切れ目なくスタートさせることを目指して、革新的な研究課題の探索やその具体化方策などをとりまとめる。平成16年1月を目途に報告書を作成し、総務省を始め関係方面へ「フェーズU」の具体化に向けた働きかけを行う。
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フェーズU分科会の活動状況
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第1回フェーズU分科会(平成15年8月)
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分科会リーダー:北山 研一副会長兼技術調査部会長、分科会リーダー代理:佐藤 健一技術調査部会長代理を指名し、「ネットワーキングWG」「リンク技術WG」および「超高速信号処理WG」のワーキンググループを設置し活動開始。
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フェーズU分科会・合同WGキックオフミーティング(平成15年9月)
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研究開発課題のテーマを「ネットワーキング」「リンク技術」および「超高速信号処理」の3本柱とし、「研究開発課題の探索(第1回合同WG:平成15年10月)、研究開発課題の絞り込み(第2回合同WG合宿:平成15年10月)、研究開発課題の確定、執筆開始(第2回フェーズU分科会・合同WG会議:平成15年11月)」。
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第3回フェーズU分科会・合同WG会議(平成15年12月)
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執筆状況の中間報告・検討、見直し結果を反映した原稿修正を実施。
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フェーズU分科会タスクフォース会合(平成16年1月)
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2回のタスクフォース会合において、修正原稿を含めた最終原稿を確認し、報告書原稿を確定。これにより、事務局において確定原稿を編集し、「フォトニックフェーズU報告書」として取りまとめた。これを総務省に説明した。
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フオトニックフェーズU報告書の概要
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本報告書の内容は、まえがき、第1章 序論、第2章 ネットワーキング技術、第3章 リンク技術、第4章 超高速信号処理、あとがき及び付録で構成され、本文(第1章〜第4章)は、A-4 200頁構成となっている。
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デバイス分野及び基礎研究分野の研究者との情報交換の促進
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光通信システムおよびフォトニックネットワーク分野の研究者・技術者の研究・開発活動において、ともすれば不足勝ちとなる基礎研究分野・デバイス分野の人材や研究活動情報について調査し、本協議会会員向けに情報提供を行うとともに、デバイス分野及び基礎研究分野の研究者との情報交換の促進を図るための情報を収集し調査結果を取りまとめた。
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