第108回テレコム技術情報セミナー(10/28開催) Society5.0時代における国民の安心安全を支える研究業績
プログラム
【2日目】 | 令和2年10月28日(水) 14:00 ~ 16:05 |
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主催者挨拶 14:00 ~ 14:05 |
一般財団法人テレコム先端技術研究支援センター |
講演1 14:05 ~ 15:05 |
「衛星測位技術の研究開発と準天頂衛星計画への貢献」 |
(要旨) | GPSをはじめとする人工衛星を用いた位置情報は、カーナビやスマホの普及等が進み、既に日々の暮らしの中や経済活動の中で活用され、測量や防災などの分野でも不可欠なものとして活用されている。日本版のGPSといえる我が国の準天頂衛星計画は、2010年9月11日に、そのシステムの有効性を実証する「みちびき初号機」が打ち上げられ、測位稼働率99%(仕様95%以上)、衛星信号内精度0.8m(仕様2.6m以下)が達成されるなどの実証成果に基づき、2018年11月に衛星4機によりGPSを補完・補強するシステムの整備が完了し、現在さらにGPSに依存しない持続システムとして衛星7機の体制への整備が進められている。準天頂衛星システム整備の地歩を築いたJAXA準天頂衛星システムプロジェクトチームの「みちびき初号機」開発事業を振り返り、4機体制への移行、さらに7機体制に向けた取り組みについて論じる。 |
講演2 15:05 ~ 16:05 |
「字幕放送拡充のための音声認識技術の開発」 |
(要旨) | 障害者や高齢者を含むすべての人にひとしく的確に情報を伝えることは、安全・安心・豊かな社会を築くうえで必要不可欠であり、公共放送機関の責務である。主に聴覚障害者の番組理解の支援を目的とした字幕放送の拡充を支えてきた音声認識技術とその研究開発を紹介する。音声認識はニュース番組や情報番組、スポーツ中継などの生放送番組の字幕付与に用いられ、NHKの生放送番組の約4割に用いられている。こうした音声認識による字幕付与の取り組みとともに、災害時の緊急報道を精度よく認識するための工夫や地域放送局発の番組に字幕を付与するための工夫を紹介する。最後に、今後の字幕拡充にあたっての音声認識への期待と、必要とされている研究開発を考察する。 |
募集要項および申込方法
10/27(火)開催分のご案内をご覧ください。
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